就職・転職活動で履歴書を書くとき、資格や免許の欄の書き方に迷ったことはないでしょうか。「どの順番で書けばいいの?」「正式名称って何だっけ?」「取得と合格、どっちを使うの?」など、細かいルールが意外とわかりにくいものです。
しかし、履歴書の資格欄は採用担当者が必ずチェックする項目です。書き方を間違えると、せっかくの資格が正しく評価されないだけでなく、「基本的なビジネスマナーが身についていない」と判断されてしまうこともあります。
この記事では、履歴書の資格欄の正しい書き方を、順番・正式名称・「取得」「合格」の使い分け・年号の統一ルールまで具体例とともに詳しく解説します。転職を控えている方も、初めて履歴書を書く方も、この記事を読めば迷わず正確に記載できるようになります。

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履歴書の資格欄に書く順番の基本ルール
資格欄に複数の資格を記載する場合、書く順番にはルールがあります。基本的な並べ方を押さえておきましょう。
運転免許を最初に書く
運転免許を持っている場合は、免許・資格欄の一番上に記載するのが一般的なマナーです。運転免許は多くの職種で必要とされるため、最も目につきやすい場所に書きます。複数の運転免許(普通自動車、普通二輪など)を持っている場合は、取得した順に記載します。
その後は取得順(時系列順)に並べる
運転免許の次からは、取得した年月が古い順に上から書いていきます。時系列順にすることで、採用担当者がスキルの習得過程を把握しやすくなります。「この人は簿記3級を取ってから2級にステップアップしたんだな」と、努力の軌跡が見えるのも好印象です。
応募先に関連する資格を優先する方法も
資格の数が多く、欄に書ききれない場合は、応募する職種に関連の深い資格を優先して記載しましょう。例えば、経理職に応募するなら簿記やFPを優先し、IT職ならITパスポートや基本情報技術者を先に書くといった工夫が効果的です。ただし、書ける欄に余裕があるなら、基本は取得順で問題ありません。
基本の並べ方:運転免許 → その他の免許・資格(取得順)→ 最後に「以上」と記載。この3ステップを覚えておけば、まず間違いありません。

「取得」「合格」「修了」の正しい使い分け
資格名の後ろに書く言葉は「取得」「合格」「修了」の3種類があり、資格の種類によって使い分ける必要があります。間違えると「正式な書き方を知らない人」と思われてしまうので注意しましょう。
「取得」を使うケース
免許証が交付されるものには「取得」を使います。免許は取得した時点で「保有している状態」を表すため、「取得」が適切です。
- 運転免許(普通自動車第一種運転免許 取得)
- 看護師免許、薬剤師免許などの国家免許
- 宅地建物取引士(登録後に「取得」)
- TOEICスコア(TOEIC Listening & Reading Test 800点 取得)
「合格」を使うケース
試験に受かったことを証明するものには「合格」を使います。試験結果として合否が出るタイプの資格がこれに該当します。
- 簿記検定(日本商工会議所簿記検定試験2級 合格)
- FP検定(2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 合格)
- 英語検定(実用英語技能検定2級 合格)
- ITパスポート(ITパスポート試験 合格)
- 秘書検定(文部科学省後援 秘書技能検定試験2級 合格)
「修了」を使うケース
講座や研修を受け終えたことを示すものには「修了」を使います。試験の合否ではなく、カリキュラムを最後まで受講したことが証明される資格・研修がこれに当たります。
- 各種研修の修了証
- 職業訓練の修了
- 特定の講習(フォークリフト運転技能講習 修了 など)
TOEICは「合格」ではなく「取得」を使います。TOEICは合否判定ではなくスコアで評価されるためです。「TOEIC Listening & Reading Test 〇〇点 取得」と書きましょう。また、スコアは一般的に600点以上から記載するのが目安です。
主要資格の正式名称一覧
履歴書には資格の正式名称を省略せずに書くのが鉄則です。普段の会話では略称を使っていても、履歴書では正式名称に直す必要があります。正式名称がわからない場合は、合格証書や資格の公式サイトで確認しましょう。
ビジネス・会計系
- 簿記2級 → 日本商工会議所簿記検定試験2級
- 簿記3級 → 日本商工会議所簿記検定試験3級
- FP2級 → 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定
- FP3級 → 3級ファイナンシャル・プランニング技能検定
- 秘書検定 → 文部科学省後援 秘書技能検定試験〇級
- MOS → Microsoft Office Specialist(科目名を併記)
不動産・法律系
- 宅建 → 宅地建物取引士
- 行政書士 → 行政書士試験
- 社労士 → 社会保険労務士試験
- マン管 → マンション管理士試験
- 管理業務主任者 → 管理業務主任者試験
IT系
- ITパスポート → ITパスポート試験
- 基本情報 → 基本情報技術者試験
- 応用情報 → 応用情報技術者試験
- 情報セキュリティマネジメント → 情報セキュリティマネジメント試験
語学系
- 英検 → 実用英語技能検定〇級
- TOEIC → TOEIC Listening & Reading Test
- 漢検 → 日本漢字能力検定〇級
- 中国語検定 → 中国語検定試験〇級
運転免許
- 普通免許 → 普通自動車第一種運転免許
- AT限定 → 普通自動車第一種運転免許(AT限定)
- 普通二輪 → 普通自動二輪車運転免許
- 大型免許 → 大型自動車第一種運転免許

年号の書き方と注意点
取得年月を書く際は、和暦(令和・平成)か西暦(20XX年)のどちらかに統一することが重要です。履歴書全体で統一されていないと、読みにくいだけでなく、注意力に欠ける印象を与えてしまいます。
学歴・職歴欄で「令和」を使っているなら資格欄も「令和」、「2024年」を使っているなら資格欄も「2024年」と揃えましょう。どちらを使うか迷った場合は、応募先の企業文化に合わせるか、和暦を選ぶのが無難です。官公庁や日本企業は和暦を使うことが多く、外資系やIT企業は西暦を使う傾向があります。
資格欄の書き方の具体例
実際の書き方例を紹介します。この形式に沿って記載すれば、どんな資格でも正しく書けます。
記載例
令和4年 3月 普通自動車第一種運転免許 取得
令和4年 6月 日本商工会議所簿記検定試験3級 合格
令和5年 2月 日本商工会議所簿記検定試験2級 合格
令和5年 9月 3級ファイナンシャル・プランニング技能検定 合格
令和6年 1月 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 合格
以上
年月と資格名の間には半角スペースを入れ、読みやすさを意識しましょう。資格名の後ろに1文字分のスペースを空けてから「取得」「合格」と記載するのも、見やすい履歴書を作るコツです。
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こんなときはどうする?よくある疑問
資格が多すぎて書ききれない場合
欄に収まらない場合は、応募先の業務に関連する資格を優先して記載しましょう。関連の薄い資格は省略しても問題ありません。ただし、面接で「他にも資格をお持ちですか?」と聞かれる可能性があるので、口頭で補足できるよう準備しておくとよいでしょう。また、職務経歴書に別途資格一覧を記載する方法もあります。
取得予定・勉強中の資格を書いてもいい?
勉強中の資格を書くこと自体は問題ありません。「〇〇資格 取得に向けて勉強中」と記載すれば、向上心のアピールになります。ただし、勉強を始めたばかりの段階で書くのは避けたほうが無難です。試験日が決まっていれば、「令和8年〇月 受験予定」と書く方法もあります。受験予定と書く場合は、実際に受験する意思があることが前提です。
資格がない場合はどう書く?
資格がない場合は空欄にせず、「特になし」と記載するのがマナーです。運転免許もない場合でも、「特になし」と書いておきましょう。空欄のままだと「書き忘れたのでは」と思われる可能性があるため、必ず何かしら記載してください。
失効した資格は書いていい?
有効期限が切れている資格は、原則として書かないほうがよいでしょう。ただし、再取得が容易で業務に関連するものであれば、「(失効中・再取得予定)」と注記して記載する方法もあります。なお、簿記やFPなどの検定試験は基本的に有効期限がないため、取得後何年経っても記載して問題ありません。
正式名称が変わった資格はどうする?
資格の正式名称が変更になった場合(例:「宅地建物取引主任者」→「宅地建物取引士」)は、取得した時点の名称で書くのが原則です。ただし、新しい名称のほうが一般的に浸透している場合は、新名称で書いても差し支えありません。迷ったら、合格証書に記載されている名称をそのまま使いましょう。

採用担当者に好印象を与えるコツ
ルールを守るだけでなく、少しの工夫でさらに好印象を与えることができます。
- 正式名称を間違えない:合格証書や公式サイトで正式名称を確認してから書く。インターネットで「〇〇 正式名称」と検索するだけで確認できる
- 丁寧な字で書く:手書きの場合、資格名が長くても省略せず丁寧に書く。字の美しさよりも丁寧さが大切
- 関連資格をまとめる:同じ分野の資格(簿記3級→2級など)はまとめて書くと見やすい
- 応募先に合わせて選ぶ:不要な資格を羅列するよりも、厳選して記載するほうが効果的
- 「以上」を忘れない:資格の最後の行の次に「以上」と書くのを忘れないようにする
参考になるサイトとして、doda 履歴書の免許・資格欄の書き方やマイナビ転職 履歴書の免許・資格欄の書き方も参考にしてみてください。
Web履歴書・オンライン応募の場合の注意点
近年はWebフォームやPDFで履歴書を提出するケースも増えています。オンライン提出の場合でも、正式名称で記載する・取得順に並べるといった基本ルールは同じです。
ただし、Web応募のフォームでは文字数制限がある場合もあります。その場合は、応募先に最も関連する資格を優先して入力しましょう。また、コピー&ペーストで入力する際は、余計なスペースや改行が入っていないか必ず確認してください。フォーマットの崩れは想像以上にマイナス印象です。
まとめ:正しい書き方で資格を最大限にアピールしよう
履歴書の資格欄は、正しい書き方を知っているだけで印象が大きく変わります。ポイントを振り返りましょう。
- 書く順番は「運転免許→その他の資格(取得順)→以上」
- 資格名は必ず正式名称で記載する
- 「取得」「合格」「修了」は資格の種類に応じて正しく使い分ける
- 年号は和暦・西暦のどちらかに統一する
- 書ききれない場合は応募先に関連する資格を優先する
- Web応募でも基本ルールは同じ
細かいルールに感じるかもしれませんが、正確に書けること自体がビジネスマナーの証明です。せっかく取得した資格を最大限にアピールするために、正しい書き方をマスターしておきましょう。
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