「国家資格を取りたいけど、どれがどのくらい難しいの?」「自分の今のレベルで挑戦できる資格はどれ?」そんな疑問を持っている方、多いのではないでしょうか。
国家資格と一口に言っても、合格率3〜4%の超難関から50%を超える入門レベルまで、その難易度は天と地ほどの差があります。自分に合った資格を選ぶためには、合格率・勉強時間・偏差値という3つの指標で客観的に比較することが大切です。
この記事では、主要な国家資格を難易度別に5段階に分類し、それぞれの合格率・勉強時間・試験の特徴をまとめました。資格選びの参考にしてください。

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国家資格の難易度を比較する3つの指標
1. 合格率
最もわかりやすい難易度の指標です。ただし、合格率だけでは正確な難易度はわかりません。例えば、司法書士試験は合格率約5%ですが、受験母集団のレベルが高いため、実質的な難易度はさらに上です。逆に、合格率が低くても受験資格が緩い試格は、準備不足の受験者が多いだけという場合もあります。
2. 勉強時間
合格に必要な勉強時間は、その資格の「学習量」を示す指標です。勉強時間が長い=範囲が広い・深いということであり、長期間の学習計画が必要になります。ただし、前提知識や実務経験によって必要な勉強時間は大きく変わるため、あくまで目安として捉えてください。
3. 偏差値
資格の難易度を偏差値で表すサイトも多くあります。合格率や勉強時間だけでなく、試験形式(マークシート・記述・口述)、受験母集団のレベル、科目数なども加味した総合的な難易度評価です。
【超難関】偏差値70以上の国家資格
| 資格名 | 合格率 | 勉強時間 | 偏差値 |
|---|---|---|---|
| 司法試験予備試験 | 約3〜4% | 3,000〜8,000時間 | 77 |
| 司法試験 | 約30〜40%(予備試験合格者) | 3,000〜8,000時間(予備試験含む) | 75 |
| 公認会計士 | 約7〜10% | 3,000〜5,000時間 | 74 |
| 司法書士 | 約4〜5% | 3,000〜5,000時間 | 72 |
| 不動産鑑定士 | 約5%(短答)、約15%(論文) | 2,000〜4,000時間 | 71 |
このレベルの資格は、フルタイムの学習で2〜5年、働きながらだとさらに時間がかかります。独学での合格は極めて困難で、予備校や通信講座の利用がほぼ必須です。合格すれば高い社会的地位と高収入が見込めますが、その分の覚悟と投資が必要です。
司法試験予備試験は、法科大学院を経由せずに司法試験の受験資格を得るための試験で、合格率は約3〜4%。「日本で最も難しい試験の一つ」と言われています。

【難関】偏差値60〜69の国家資格
| 資格名 | 合格率 | 勉強時間 | 偏差値 |
|---|---|---|---|
| 税理士 | 約15〜20%(科目合格制) | 2,000〜3,000時間 | 69 |
| 弁理士 | 約6〜10% | 2,000〜3,000時間 | 68 |
| 社会保険労務士 | 約5〜7% | 800〜1,000時間 | 65 |
| 中小企業診断士 | 約4〜8%(1次×2次) | 1,000〜1,500時間 | 64 |
| 一級建築士 | 約10〜12% | 1,000〜1,500時間 | 63 |
| 土地家屋調査士 | 約8〜10% | 1,000〜1,500時間 | 62 |
| 行政書士 | 約10〜13% | 600〜800時間 | 61 |
| 気象予報士 | 約5〜6% | 800〜1,200時間 | 61 |
このレベルの資格は、働きながらでも1〜2年の計画で合格が目指せます。独学で合格する方もいますが、効率を考えると通信講座の活用がおすすめです。
特に税理士は科目合格制を採用しており、5科目を1科目ずつ受験できるため、毎年1〜2科目ずつ合格していく戦略が取れます。忙しい社会人にとっては取り組みやすい制度です。
社労士は合格率こそ低いものの、勉強時間は800〜1,000時間とこのグループでは少なめ。つまり「範囲は狭いが深い知識が求められる」タイプの試験で、選択式の基準点割れ(いわゆる「足切り」)が最大の壁になります。詳しくは以下の記事で解説しています。

【やや難】偏差値50〜59の国家資格
| 資格名 | 合格率 | 勉強時間 | 偏差値 |
|---|---|---|---|
| 宅地建物取引士 | 約15〜17% | 300〜400時間 | 57 |
| 応用情報技術者 | 約22〜25% | 200〜500時間 | 56 |
| 通関士 | 約10〜15% | 400〜500時間 | 55 |
| マンション管理士 | 約8〜9% | 500時間 | 55 |
| FP技能士2級 | 約40〜50%(学科) | 150〜300時間 | 52 |
| 管理業務主任者 | 約20〜23% | 300時間 | 52 |
| 基本情報技術者 | 約25〜35% | 200〜300時間 | 51 |
| キャリアコンサルタント | 約60〜65% | 300〜400時間 | 50 |
転職やキャリアアップを目指す社会人に最も人気のあるゾーンです。半年〜1年の学習で合格を目指せるため、仕事と両立しやすいのが特徴です。
宅建士は受験者数が毎年約20万人と国家資格の中でもトップクラスの人気を誇ります。合格率は約15〜17%と決して高くはありませんが、勉強時間は300〜400時間と比較的少なく、コスパの良い資格と言えるでしょう。

【普通】偏差値40〜49の国家資格
| 資格名 | 合格率 | 勉強時間 | 偏差値 |
|---|---|---|---|
| 登録販売者 | 約40〜50% | 200〜400時間 | 48 |
| 介護福祉士 | 約70% | 250時間 | 46 |
| FP技能士3級 | 約70〜80% | 80〜150時間 | 44 |
| 危険物取扱者(乙4) | 約30〜40% | 40〜60時間 | 43 |
| 第二種電気工事士 | 約60%(筆記) | 100〜200時間 | 43 |
| 保育士 | 約20〜25% | 100〜180時間 | 42 |
比較的取得しやすい国家資格が並びます。「とにかく何か国家資格を持ちたい」「資格取得の成功体験を積みたい」という方は、このレベルから始めるのがおすすめです。
介護福祉士は合格率70%と高いですが、受験資格に実務経験3年+実務者研修が必要なため、実質的なハードルは数字ほど低くはありません。
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【入門】偏差値39以下の国家資格
| 資格名 | 合格率 | 勉強時間 | 偏差値 |
|---|---|---|---|
| ITパスポート | 約50〜60% | 100〜150時間 | 38 |
| 普通自動車免許 | 約70%以上 | 60〜80時間 | 35 |
ITパスポートは国家資格でありながら合格率50〜60%と取得しやすく、IT分野の入門資格として人気があります。ここからステップアップして、基本情報技術者→応用情報技術者と進んでいくのが王道ルートです。
目的別|おすすめの国家資格
転職・就職に有利な資格 TOP5
- 宅地建物取引士:不動産業界で圧倒的な需要
- 社会保険労務士:人事部門への転職に強い
- 基本情報技術者:IT業界への登竜門
- 介護福祉士:人手不足で求人多数
- FP技能士2級:金融・保険業界で重宝
独立開業を目指せる資格 TOP5
- 税理士:独立後の平均年収が高い
- 行政書士:開業しやすくリスクが低い
- 社会保険労務士:顧問契約で安定収入
- 中小企業診断士:コンサルティング需要が旺盛
- 司法書士:登記業務で安定した需要
コスパが良い(勉強時間に対して見返りが大きい)資格 TOP5
- 宅地建物取引士:300〜400時間で独占業務を持てる
- FP技能士2級:150〜300時間でお金の専門家に。詳しくは以下の記事で解説しています。
- 登録販売者:200〜400時間で医薬品販売資格
- 危険物取扱者(乙4):40〜60時間で国家資格取得
- ITパスポート:100〜150時間でIT知識を証明

難易度が高い資格を取れば良いというわけではありません。自分の目的(転職・独立・スキルアップ)、使える勉強時間、前提知識を総合的に判断して、最も効率よくキャリアアップできる資格を選びましょう。
よくある質問(Q&A)
Q1. 合格率が低い資格ほど価値が高いのですか?
必ずしもそうとは限りません。合格率が低くても、実際の転職市場での評価や独立後の収入に直結しない資格もあります。逆に、合格率が高くても介護福祉士のように就職で非常に有利な資格もあります。合格率よりも「自分の目的に合っているか」を重視しましょう。
Q2. 独学と予備校、どちらがいいですか?
偏差値60以上の難関資格は、予備校や通信講座の利用をおすすめします。独学で合格する方もいますが、効率が大きく異なります。偏差値50以下の資格であれば、市販のテキストと問題集で独学合格を目指すことも十分に可能です。
Q3. 国家資格と民間資格の違いは何ですか?
国家資格は法律に基づいて国が認定する資格で、独占業務(その資格がないとできない仕事)が設定されているものが多いです。民間資格は民間団体が認定する資格で、法的な独占業務はありません。一般的に国家資格のほうが社会的な信用度は高いとされています。
Q4. 資格の偏差値はどうやって決まるのですか?
資格の偏差値は、各資格情報サイトが独自に算出しており、統一的な基準はありません。一般的には合格率、勉強時間、試験形式、受験母集団のレベルなどを総合的に評価して算出されています。この記事の偏差値は複数サイトの情報を参考にした目安です。
Q5. 最初に取るならどの国家資格がおすすめですか?
目的によりますが、「何か1つ国家資格を取りたい」という方には、ITパスポートかFP3級がおすすめです。どちらも合格率が高く、勉強時間も短め。合格の成功体験を得てから、次のステップに進むのが効率的です。
まとめ
国家資格の難易度一覧を振り返ります。
- 超難関(偏差値70以上):司法試験予備試験、公認会計士、司法書士など。3,000〜8,000時間の学習が必要
- 難関(偏差値60〜69):税理士、社労士、行政書士など。800〜3,000時間で独立開業も可能
- やや難(偏差値50〜59):宅建士、FP2級、応用情報技術者など。半年〜1年で合格を狙える
- 普通(偏差値40〜49):登録販売者、介護福祉士、危険物取扱者など。比較的取得しやすい
- 入門(偏差値39以下):ITパスポートなど。最初の一歩に最適
資格選びで大切なのは、「難易度」と「自分の目的」のバランスです。無理に超難関資格を目指す必要はなく、自分のキャリアプランに合った資格を取得を目指せるしていくことが、長い目で見た成功につながります。
参考リンク:

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