建築士は、建物の設計や工事監理を行うための国家資格です。住宅からオフィスビル、公共施設まで、建物を建てるために欠かせない専門職であり、建築業界でキャリアを築くうえで非常に重要な資格です。
建築士の資格には「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」の3種類があり、それぞれ設計できる建物の規模や用途が異なります。この記事では、3つの資格の違い、難易度、合格率を比較しながら、これから建築士を目指す方に向けて選び方のポイントを解説します。

🐹 ナビ助のイチオシ
スキマ時間でスマホ学習

- ✅ アプリで完結!スキマ時間に学習
- ✅ 業界最安クラスの受講料
- ✅ AI問題復習機能で効率的に記憶定着
- ✅ 30以上の資格に対応
※35,000人以上が続々合格!
メアドだけで今すぐ試せます
⭐おすすめ記事
資格ナビLabへようこそ!いつもお勉強お疲れさまです。頑張るあなたへのご褒美として、学習環境を見直してみませんか?

資格勉強がはかどるおすすめグッズ15選|目の疲れ・肩こり・集中力対策
ブルーライトカットメガネ・ホットアイマスク・学習タイマーなど厳選紹介
建築士の資格は3種類ある
一級建築士
一級建築士は、建築士資格の中で最上位に位置する国家資格です。設計できる建物の規模や用途に制限がなく、超高層ビルや大規模商業施設、公共建築物まで、あらゆる建物の設計・工事監理が可能です。
試験は公益財団法人 建築技術教育普及センターが実施しており、学科試験と設計製図試験の2段階で行われます。
主な業務領域:
- オフィスビル、商業施設、病院、学校などの大規模建築物の設計
- 超高層マンション、タワービルの構造設計
- 都市計画や再開発プロジェクトへの参画
- 建築確認申請や各種届出の業務
二級建築士
二級建築士は、主に戸建て住宅など中小規模の建物を扱う資格です。設計できる建物には規模の制限がありますが、一般住宅の設計・工事監理においては一級建築士と同等の業務が可能です。
設計できる建物の範囲:
- 木造:高さ13m以下かつ軒高9m以下の建物
- RC造・S造等:延べ面積300平方メートル以下の建物
- 高さ13m以下かつ軒高9m以下で、延べ面積1,000平方メートル以下の建物(用途制限あり)
木造建築士
木造建築士は、木造建築物に特化した資格です。設計できるのは木造の建物に限られますが、日本の伝統的な木造建築や、近年注目されている木造中大規模建築に関わる際に活きる資格です。
設計できる建物の範囲:
- 木造2階建て以下
- 延べ面積300平方メートル以下の木造建築物
住宅設計を中心にキャリアを考えるなら二級建築士、大規模建築やゼネコンでの活躍を目指すなら一級建築士が必要です。木造建築士は、古民家再生や伝統建築に興味がある方に適しています。
3資格の難易度と合格率を比較
合格率の比較一覧
| 資格 | 学科合格率 | 製図合格率 | 総合合格率 | 難易度 |
|---|---|---|---|---|
| 一級建築士 | 15〜20% | 30〜35% | 約10% | 非常に高い |
| 二級建築士 | 35〜42% | 50〜55% | 約23% | 高い |
| 木造建築士 | 50〜60% | 60〜70% | 約35% | やや高い |
一級建築士の総合合格率は約10%と、国家資格の中でもかなりの難関です。二級建築士でも合格率は約23%であり、しっかりとした対策が必要です。木造建築士は比較的合格しやすいですが、それでも3人に1人程度しか合格していません。
一級建築士の難易度が高い理由
一級建築士試験の難易度が高い理由は、主に以下の点にあります。
- 学科試験の範囲が広い:計画、環境設備、法規、構造、施工の5科目すべてで基準点を超えなければならない
- 法規は法令集の持ち込み可だが時間勝負:法令集を素早く引く訓練が不可欠
- 製図試験は6時間30分の長丁場:設計条件に合った建物を図面として完成させる実技試験
- 製図試験の課題は毎年変わる:試験の約3ヶ月前に課題が公表されるが、具体的な条件は当日まで不明

各資格の受験資格
一級建築士の受験資格
一級建築士の受験資格は、建築に関する学歴や実務経験によって異なります。主なルートは以下のとおりです。
| 学歴・資格 | 受験資格 | 免許登録に必要な実務経験 |
|---|---|---|
| 大学(建築学科卒) | 卒業後すぐに受験可能 | 2年以上 |
| 短大・高専(建築学科卒) | 卒業後すぐに受験可能 | 4年以上 |
| 二級建築士 | 二級建築士取得後すぐに受験可能 | 二級建築士として4年以上 |
| 建築設備士 | 取得後すぐに受験可能 | 4年以上 |
2020年の建築士法改正により、実務経験は受験資格ではなく免許登録時の要件に変更されました。これにより、指定科目を修めた大学卒業後すぐに受験できるようになり、在学中や卒業直後から学科試験に挑戦する方が増えています。
二級建築士の受験資格
二級建築士は、建築に関する学歴がある場合は卒業後すぐに受験できます。学歴要件を満たさない場合でも、7年以上の実務経験があれば受験可能です。
木造建築士の受験資格
木造建築士の受験資格は二級建築士とほぼ同じです。建築に関する学歴がある場合は卒業後すぐに、学歴要件がない場合は7年以上の実務経験で受験できます。
受験資格の詳細は年度によって変更される場合があります。最新の情報は建築技術教育普及センターの公式サイトで必ず確認してください。詳しくは以下の記事で解説しています。
https://shikaku-navi-lab.com/?p=30
試験内容の詳細
学科試験の内容
一級建築士(5科目):
- 学科I:計画(20問)
- 学科II:環境・設備(20問)
- 学科III:法規(30問)
- 学科IV:構造(30問)
- 学科V:施工(25問)
二級建築士(4科目):
- 学科I:建築計画(25問)
- 学科II:建築法規(25問)
- 学科III:建築構造(25問)
- 学科IV:建築施工(25問)
学科試験では、各科目で基準点以上かつ全体でも基準点以上を取る必要があります。1科目でも基準点を下回ると不合格になるため、苦手科目をなくすことが重要です。
設計製図試験
学科試験に合格すると、設計製図試験に進みます。製図試験は実際に設計図面を手描きで作成する実技試験であり、設計能力だけでなく、図面を時間内にまとめる作図スピードも求められます。
学科試験に合格すると、翌年まで学科試験が免除されます。そのため、1年目で学科合格→2年目で製図合格という2年計画で受験する方も多くいます。詳しくは以下の記事で解説しています。



⭐おすすめ記事
資格勉強の効率を上げるには、学習環境を整えることも大切です。目の疲れ対策から集中力アップまで、おすすめグッズをまとめました。


資格勉強がはかどるおすすめグッズ15選|目の疲れ・肩こり・集中力対策
ブルーライトカットメガネ・ホットアイマスク・学習タイマーなど厳選紹介
合格するための勉強法
一級建築士の勉強法
一級建築士の学科試験対策に必要な学習時間は、一般的に700〜1,500時間と言われています。多くの合格者が資格学校を利用していますが、独学で合格する方もいます。
学科試験の対策ポイント:
- まず過去問を1年分解いて、現在の実力と弱点を把握する
- 弱点科目を重点的にインプットし、並行して過去問演習を続ける
- 法規は法令集の線引きと検索スピードの訓練を早期に開始する
- 構造力学の計算問題は、パターンを覚えれば得点源にできる
- 最低でも過去10年分(約1,250問)は繰り返し解く
製図試験の対策ポイント:
- 課題発表後(試験3ヶ月前)から本格的に対策を開始
- エスキス(設計プランニング)の手順を型として身につける
- 作図スピードを上げるため、反復練習で手を慣らす
- 他者に図面を見てもらいフィードバックを受ける機会をつくる
二級建築士の勉強法
二級建築士の学習時間の目安は500〜700時間程度です。建築学科卒であれば学校で学んだ知識をベースに、独学でも合格を目指せます。
- テキストで基礎知識をインプットした後、過去問中心の学習に切り替える
- 法規は二級でも法令集の持ち込みが可能。一級と同様に検索訓練が重要
- 製図試験はRC造の課題が多い。平面図・断面図・立面図の描き方を習得する
建築士のキャリアと将来性
就職先と年収
建築士の主な就職先は以下のとおりです。
- 設計事務所:意匠設計、構造設計、設備設計
- ゼネコン(総合建設会社):施工管理、設計部門
- ハウスメーカー:住宅設計、営業技術職
- デベロッパー(不動産開発):企画、設計監修
- 官公庁:建築指導、都市計画
年収は経験や勤務先によって大きく異なりますが、一級建築士の平均年収は600〜700万円程度です。独立して設計事務所を開業する方も多く、実績を積めば高収入を得られる可能性がある職業です。
建築士の需要は今後も続く
少子高齢化による新築需要の減少が指摘されることもありますが、既存建物のリノベーション、耐震改修、省エネ改修の需要は増加傾向にあります。また、国土交通省が推進するZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の普及に伴い、環境配慮型の設計ができる建築士のニーズは高まっています。


よくある質問(Q&A)
Q. まずは二級建築士から取得すべきですか?
A. 大学の建築学科を卒業している場合は、一級建築士を直接目指すことも可能です。ただし、実務経験が浅いうちは二級建築士から始めて、実務と並行して一級を目指す方も多くいます。ご自身の学歴や実務経験に合わせて判断してください。
Q. 建築士試験は独学で合格できますか?
A. 学科試験は独学で合格する方もいますが、製図試験は独学での合格が難しいと言われています。特に一級建築士の製図試験は、第三者からのフィードバックが非常に重要です。学科は独学、製図は学校利用というハイブリッド戦略をとる方も少なくありません。
Q. 文系出身でも建築士になれますか?
A. 建築士の受験資格は学歴要件があるため、建築系の学科を卒業していない場合は、実務経験7年以上が必要になります。文系出身でも実務経験ルートで受験は可能ですが、構造力学など理系的な知識も求められるため、学習期間は長めに見込んでおく必要があります。
Q. 一級建築士と二級建築士のダブルライセンスは必要ですか?
A. 一級建築士を取得すれば、二級建築士の業務範囲はすべてカバーできます。ダブルライセンスとして保有する方もいますが、最終的に一級を取得するなら、二級は通過点と考えるのが一般的です。
Q. 木造建築士の需要はありますか?
A. 木造建築は日本の住宅の主流であり、需要は安定しています。特に、古民家再生や伝統工法に関わる仕事、地方の工務店での業務では木造建築士の知識が活きます。近年は中大規模木造建築への関心も高まっており、将来性のある分野です。
まとめ
建築士資格は「一級」「二級」「木造」の3種類があり、それぞれ設計できる建物の規模や用途が異なります。
- 一級建築士:規模制限なし、合格率約10%の超難関
- 二級建築士:住宅設計中心、合格率約23%
- 木造建築士:木造建築特化、合格率約35%
どの資格を目指すかは、自分のキャリアプランや興味のある建築分野によって変わります。住宅設計に特化したいなら二級建築士から、大規模建築に携わりたいなら一級建築士を目指すのがよいでしょう。
いずれの資格も取得までには相応の学習が必要ですが、建築士は社会に欠かせない専門職です。試験対策をしっかり行い、合格を目指してください。
⭐おすすめ記事
最後までお読みいただきありがとうございます。長時間の勉強で目や体に負担を感じている方は、こちらの記事もぜひご覧ください。


資格勉強がはかどるおすすめグッズ15選|目の疲れ・肩こり・集中力対策
ブルーライトカットメガネ・ホットアイマスク・学習タイマーなど厳選紹介
🐹 ナビ助のイチオシ
スキマ時間でスマホ学習


- ✅ アプリで完結!スキマ時間に学習
- ✅ 業界最安クラスの受講料
- ✅ AI問題復習機能で効率的に記憶定着
- ✅ 30以上の資格に対応
※35,000人以上が続々合格!
メアドだけで今すぐ試せます


