宅建試験の勉強が進んできたら、ぜひ活用したいのが模擬試験(模試)です。模試は自分の実力を客観的に把握し、弱点を発見するための非常に効果的なツールです。独学で勉強している人ほど、自分の現在地がわかりにくいため、模試の重要性は高まります。
しかし、「どの模試を受ければいいの?」「何回受けるべき?」「復習はどうすればいい?」と悩む方も多いのではないでしょうか。この記事では、宅建模試の種類と選び方、ベストな受験回数とスケジュール、そして最も重要な復習のコツまで徹底的に解説します。

宅建模試を受ける3つのメリット
メリット1:自分の実力を客観的に把握できる
普段の勉強では「なんとなくわかった気」になりがちですが、模試を受けることで現時点の実力が数字ではっきりわかります。合格ラインとの差がどのくらいあるのかを把握することで、残りの勉強計画を立てやすくなります。特に全国模試では、全受験者の中での自分の順位がわかるため、合格可能性を客観的に判断できます。
メリット2:弱点を明確にできる
模試の結果を分析すると、科目ごとの得点率がわかります。「宅建業法は18/20取れているけど、権利関係は6/14しか取れていない」といった弱点が明確になるため、効率的な対策が可能になります。限られた残り時間をどこに投入すべきかの判断材料として、模試の科目別分析は非常に有用です。
メリット3:本番の時間配分とリズムを体感できる
宅建試験は2時間で50問を解く必要があります。時間内にすべて解き切る練習は、模試でしかできません。特に、問題を解く順番、1問にかける時間の目安、見直しのタイミングを身体で覚えておくと、本番での焦りを防げます。「2時間って意外と短い」ということを事前に体感しておくことが大切です。
スクールの模試の日程が合わない場合でも、市販の模試・予想問題集を使えば自宅で同じ体験ができます。

宅建模試の種類と選び方
会場受験型の模試
大手資格スクールが全国の会場で実施する模試です。本番に近い緊張感の中で受験できるのが最大のメリットです。周囲に他の受験生がいる環境で問題を解く経験は、試験本番の精神的な準備になります。初めて宅建を受験する方には、少なくとも1回は会場受験を経験しておくことをおすすめします。
主な実施機関は以下のとおりです。
- LEC東京リーガルマインド:全国統一公開模試。会場・自宅受験を選択可能。個人成績表で全国順位がわかる
- TAC:全国公開模試。詳細な成績分析レポートが魅力。解説講義付きのプランもある
- 日建学院:全国統一公開模擬試験。不動産業界で認知度が高く、受験者数が多い
- アガルート:オンライン受験可能。解説動画が充実しており、復習しやすい
模試の解説動画で復習する流れが合う方は、オンライン完結で学べるアガルートの宅建講座も見ておくと比較しやすくなります。対象講座には合格時に全額返金かお祝い金を選べる合格特典があります(対象カリキュラム限定・合格体験記の提出などの条件あり)。
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自宅受験型の模試
自宅に問題が送られてくる、またはWebで受験できるタイプです。時間や場所を選ばず受験できるのがメリットですが、緊張感が薄くなるデメリットもあります。自宅受験でも必ずタイマーを使って時間を計り、テキストを見ずに、本番と同じ条件で解くことが重要です。途中でスマホを見たり、飲食しながら解いたりすると、模試の効果が半減してしまいます。
スマホのタイマーを使うと通知が気になってしまうため、学習用のタイマーを別で用意しておくのも一つの方法です。
無料の模試
スタディングやLECなどでは、無料の模試を提供しているケースがあります。費用を抑えたい方はまず無料模試を活用し、本番直前に有料の全国模試を受けるのがおすすめの組み合わせです。無料模試はWeb上で受験できるものが多く、手軽に挑戦できます。
スタディングはスマホ・PCで学べるオンライン講座で、動画講義と問題演習をアプリで進められます。模試の結果から弱点を日々の演習で埋めていきたい方は、無料お試し講座で使い勝手を確かめておくと安心です。
👇 スキマ時間で宅建の弱点つぶしはできる?スタディングの口コミ・評判はこちら



全国規模の公開模試を受けたい方は、LEC東京リーガルマインドの宅建模試をチェックしてみてください。会場受験と自宅受験から選べ、個人成績表で全国での立ち位置を確認できます。
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市販の模試問題集
書店で販売されている予想問題集も、模試として活用できます。1冊に3〜4回分の模試が収録されているものが多く、コストパフォーマンスに優れています。自分で時間を計って解く必要がありますが、費用を抑えながら複数回の模試体験ができるメリットがあります。
有料模試と無料模試の大きな違いは「詳細な成績表(全国順位・科目別分析)」の有無です。弱点を正確に把握したい場合は、少なくとも1回は有料の全国模試を受けることをおすすめします。数千円の投資で得られる情報の価値は大きいです。
模試は何回受けるべき?おすすめのスケジュール
模試の受験回数は3回がベストバランスといわれています。以下のスケジュールが理想的です。
1回目:7月頃(学習中盤)
一通りのインプットが終わった段階で受験します。現時点の実力把握と弱点の洗い出しが目的です。この時点で合格ラインに届いていなくても焦る必要はありません。「まだ3か月ある」という前提で、弱点を重点的に補強する計画を立てましょう。合格ラインに大きく足りない場合でも、ここで現実を知ることが重要です。
1回目の模試で合格ラインとの差が大きく、独学のままで弱点を埋められるか不安な方は、通信講座で学習を立て直す方法もあります。フォーサイトの宅建講座はフルカラーテキストとeラーニング「ManaBun」で学ぶ講座で、公式サイトでは2025年度の受講生合格率を75.0%(全国平均の4.0倍)と公表しています(算出方法は公式サイトに記載)。



2回目:9月頃(直前期の入口)
弱点の補強が進んだ段階で受験します。1回目からの伸びを確認し、残り1か月の追い込み計画を立てるための判断材料にします。この段階で合格ライン前後のスコアが取れていれば、合格の可能性は十分にあります。まだ足りない場合は、残り1か月の学習内容を思い切って絞り込むことも検討しましょう。
3回目:10月上旬(本番直前)
試験の1〜2週間前に受験します。本番のリハーサルとして、時間配分や解く順番の最終確認を行います。この時点で合格ラインを超えていれば、自信を持って本番に臨めます。万が一ラインに届いていなくても、最後の追い込みで挽回は可能です。
模試を受けすぎるのも逆効果です。5回以上受けると、模試の復習に時間を取られてインプットや過去問演習の時間が削られてしまいます。3回程度に抑え、1回ごとの復習に十分な時間を確保しましょう。模試は「受けること」より「復習すること」に価値があります。


💡 模試の復習効果を最大化するためには、普段の学習で使うテキストの質も大切です。宅建対策に定評のあるおすすめ参考書をこちらにまとめていますので、教材の見直しにもお役立てください。



模試の効果的な復習方法
模試の価値は受験よりも復習にあります。以下のステップで復習しましょう。
ステップ1:間違えた問題を分類する
間違えた問題を以下の3つに分類します。この分類ができるだけで、復習の優先順位が明確になります。
- 知識不足:そもそも知らなかった内容 → テキストに戻って基礎から学習。インプットの漏れを埋める
- 理解不足:知っていたが正確に理解できていなかった → 解説を読み込んで正しく理解。類似問題も合わせて確認
- ケアレスミス:わかっていたのに間違えた → 問題文の読み方や解き方の見直し。「〜でないもの」の見落としが多い人は、問題文のキーワードにマーカーを引く習慣をつける
ステップ2:重要度の高い問題から復習する
すべての問題を均等に復習する必要はありません。宅建業法や権利関係など、配点の大きい科目の問題を優先的に復習しましょう。特に、宅建業法は20問中18問以上を目標にすべき科目なので、ここで落とした問題は最優先で復習してください。
ステップ3:正解した問題も確認する
見落としがちですが、正解した問題の中にも「たまたま正解した問題」「消去法で2択に絞って当てた問題」が含まれていることがあります。自信を持って正解できなかった問題は、不正解と同じ扱いで復習しておきましょう。
ステップ4:2週間後にもう一度解く
間違えた問題を2週間後にもう一度解いてみましょう。正解できれば知識が定着した証拠です。再度間違えた場合は、さらに深い理解が必要なサインです。この「間隔を空けた反復学習」が記憶の定着に最も効果的です。
本番と同じ条件で受験するコツ
模試の効果を最大化するために、以下の点を意識しましょう。本番と同じ環境を再現することで、試験当日に力を発揮しやすくなります。
- 時間帯を合わせる:宅建試験は13時〜15時に実施されるため、模試も同じ時間帯に解く。午後の集中力が求められることを体感しておく
- 環境を整える:スマホの電源を切り、テキストは見えない場所に置く。テレビやBGMも消す
- マークシートを使う:実際の試験と同じようにマークシートで解答する。塗り方のクセや所要時間を把握しておく
- 途中退室しない:見直しの時間まで含めて2時間フルに使う。早く解き終わっても席を離れずに見直す
- 昼食のタイミングも合わせる:本番では13時開始なので、午前中に軽めの昼食を済ませた状態で模試に臨む
試験会場によっては時計が見えにくい席もあります。スマートウォッチは持ち込めないことが多いため、シンプルなアナログ腕時計を1本用意しておくと安心です。


💡 模試の本番シミュレーションでは、時間を正確に計れる腕時計やマークシート用の鉛筆など、道具にもこだわりたいところです。試験本番にも使える勉強グッズをまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。



よくある質問(Q&A)
Q. 模試の点数が悪くて落ち込みました。まだ合格できますか?
模試の結果が悪くても、合格は十分可能です。模試は弱点を見つけるためのものであり、落ち込むためのものではありません。弱点がわかったことをプラスに捉え、残りの期間で集中的に補強しましょう。直前1か月の追い込みで10点以上伸ばす受験生もいます。
Q. 会場受験と自宅受験、どちらがおすすめですか?
可能であれば、少なくとも1回は会場受験をおすすめします。周囲に受験生がいる環境は本番ならではの緊張感があり、それに慣れておくことは大きなメリットです。残りの回は自宅受験でも問題ありません。
Q. 市販の予想問題集と模試は違いますか?
出題内容に大きな差はありませんが、全国模試には「全国順位」「偏差値」「科目別の詳細分析」といった成績データが付くのが大きな違いです。自分の立ち位置を客観的に知りたい場合は、全国模試が有利です。
模試で「知識不足」と判定された分野は、テキストに戻って読み直すのが最短ルートです。手元の1冊が古い年度版になっていないかも合わせて確認しておきましょう。
まとめ:模試を活用して合格率を最大化しよう
宅建模試の活用ポイントをまとめます。
- 模試は実力把握・弱点発見・時間配分の練習ができる強力なツール
- 受験回数は3回がベスト(7月・9月・10月上旬)
- 少なくとも1回は有料の全国模試を受けて、全国順位を確認する
- 復習が最も重要。間違えた問題を「知識不足」「理解不足」「ケアレスミス」に分類して対策する
- 正解した問題でも自信がないものは復習対象にする
- 本番と同じ時間帯・環境で受験して、リハーサル効果を高める
模試は「受けて終わり」ではなく「復習して初めて価値が出る」ものです。受けた模試を徹底的に活用して、合格をつかみ取りましょう。


