「資格試験に電卓を持っていきたいけど、どんな電卓ならOKなの?」という疑問を持っている方もいるかもしれません。実は、電卓の持ち込みルールは試験によって細かく定められているのです。禁止されている機能がついた電卓を持ち込むと、試験中に没収されたり、最悪の場合は受験自体が無効になったりするリスクもあります。
この記事では、主要な資格試験の電卓持ち込みルールと、使える機能・禁止される機能を詳しくまとめました。試験用の電卓選びで失敗したくない方は、ぜひ参考にしてください。

資格試験の電卓ルールで共通するポイント

試験ごとに細かいルールは異なりますが、多くの資格試験で共通する電卓の基本ルールがあります。まずはこの共通ルールを押さえておきましょう。
- 使用OK:四則演算(+-×÷)、メモリー機能(M+、M-、MR、MC)、GT機能、%キー、√キー(試験による)
- 使用NG:関数電卓、プログラム機能、辞書機能、印刷機能、音が出る機能、通信機能
- 電卓は原則1台のみ。2台の持ち込みが認められる試験もあるが例外的
- 電卓のサイズに制限がある試験もある(大きすぎるものはNG)
試験別の電卓持ち込みルール詳細
簿記検定(日商簿記)の電卓ルール
簿記検定では電卓の持ち込みが認められており、以下の機能は使用可能です。
- 四則演算(+-×÷)
- メモリー機能(M+、M-、MR、MC)
- GT機能(グランドトータル)
- 税込・税抜キー
- %キー
一方、関数電卓、印刷機能付き、メロディー機能付き、プログラム機能付きの電卓は持ち込み禁止です。簿記検定では計算量が多いため、12桁表示で早打ち対応のものを選ぶと試験で有利になります(参考:STUDYing 簿記用のおすすめ電卓)。
電卓の選び方を解説しているスタディング(STUDYing)は、スマホ・PCで学べるオンライン講座です。簿記の動画講義と問題演習をアプリで進められ、無料お試し講座で中身を確認してから始められます。
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💡 簿記3級の試験対策をこれから始める方は、電卓選びと同時にテキストも準備しておきましょう。以下の記事で独学向けのおすすめ教材を紹介していますので、あわせてご確認ください。



簿記向けの電卓は、桁数と打鍵のしやすさで選ぶのがひとつの方法です。12桁表示で早打ちに対応したモデルは、学習の初期から本番までそのまま使い続けられます。
FP技能検定の電卓ルール
FP技能検定(ペーパー試験)では電卓の持ち込みが可能です。ただし、以下のルールがあります。
- 四則演算ができるもの
- メモリー機能は「計算結果を1つだけ記録できるもの」に限る
- 関数電卓、プログラム機能付きは使用不可
FP試験の計算問題はそれほど複雑ではないため、シンプルな電卓で十分対応できます。
💡 FP技能検定の受験を控えている方は、電卓だけでなく参考書の準備も万全にしておきましょう。試験範囲をカバーできるおすすめテキストを以下の記事で紹介しています。



FP技能検定がCBT方式で実施される場合は、自前の電卓は持ち込めません。試験画面上に表示される電卓機能を使うことになるため、画面上の電卓の操作に慣れておくことが大切です。
電験三種(第三種電気主任技術者試験)の電卓ルール
電験三種では電卓の使用がほぼ必須と言えるほど計算量が多いです。持ち込み可能な電卓の機能は以下のとおりです。
- 四則演算(+-×÷)
- 開平計算(√)
- 百分率計算(%)
- 数値メモリ機能
関数電卓は持ち込みできません。電験三種では√の計算が頻出するため、√キーがついた電卓を必ず用意しておきましょう(参考:アガルート 電験三種に持ち込める電卓)。
電験三種の電卓情報をまとめているアガルートは、講義から学習までオンラインで完結する資格講座です。科目数が多く計算対策に時間がかかる試験だからこそ、通勤時間なども使って学べる形を検討してみてください。
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電験三種は科目数が多く、計算問題の型に慣れるまで時間がかかります。電卓の準備と並行して、市販の対策テキストで出題範囲を早めにつかんでおきましょう。
技術士試験の電卓ルール
技術士の第二次試験では電卓の持ち込みが認められています。使用可能な機能は四則演算、ルート、%、数値メモリに限定されます。関数電卓や特殊な機能がついた電卓は使用不可です。
公認会計士試験の電卓ルール
公認会計士試験では電卓の持ち込みが可能です。使用できるのは四則演算機能のみで、関数電卓やプログラム機能付きは不可です。音が出る電卓も禁止されています。試験中は電卓を2台まで持ち込めるケースがあります。
税理士試験の電卓ルール
税理士試験でも電卓は持ち込み可能で、基本的なルールは公認会計士試験と同様です。四則演算機能のみの電卓が使用可能で、関数電卓やプログラム機能付きは不可です。


電卓が持ち込めない試験の対策
宅建試験、行政書士試験、社労士試験、IT系試験(ITパスポート、基本情報、応用情報)など、電卓の持ち込みが禁止されている試験も多いです。
これらの試験では、計算問題が出題されても暗算や筆算で対応する必要があります。対策としては以下のポイントを意識しましょう。
- 過去問演習の際も電卓を使わずに解く練習をする
- よく出る計算パターン(利回り計算、割合計算など)の計算手順を覚える
- 概算で解ける問題は概算で対応する
- CBT試験で画面上の電卓が使える場合は、事前に操作に慣れておく
電卓が使えない試験ほど、過去問で「手で解く」経験を積んでおくことが効いてきます。宅建のように計算問題の型が決まっている試験は、過去問集を1冊回すだけでも手応えが変わってきます。
試験に適した電卓の具体的な機種
ここでは、資格試験に適した電卓の特徴を紹介します。特定のメーカーに限らず、以下の条件を満たす電卓であれば安心して試験に持ち込めます。
12桁表示の実務電卓がベスト
簿記検定や公認会計士試験など、大きな金額を扱う計算が出題される試験では12桁表示の電卓が必須です。10桁だと桁数が足りなくなることがあります。また、ディスプレイが大きく見やすいものを選ぶと、計算ミスを減らせます。
サイレントキー仕様を選ぶ
試験会場では周囲の受験者もいるため、キーの打鍵音が静かなサイレントキー仕様の電卓を選ぶのがマナーです。打鍵音がうるさいと試験官から注意を受けることもあります。サイレントキーの電卓は、実務電卓の中価格帯以上のモデルに搭載されていることが多いです。
太陽電池+ボタン電池のデュアル電源
太陽電池とボタン電池の両方を備えたデュアル電源タイプなら、試験中に電池切れで使えなくなるリスクを回避できます。試験前に電池残量を確認しておくことも忘れないようにしましょう。
試験用電卓の選び方のコツ


試験に持ち込む電卓を選ぶ際のポイントをまとめました。
- 12桁表示:大きな数字の計算でも桁が足りなくならない
- 早打ち対応(キーロールオーバー機能):素早い入力に対応できる
- 音が出ないもの:サイレントキー仕様がベスト
- 滑り止め付き:試験中にズレないため安定して使える
- 適度なサイズ:机のスペースを圧迫しないサイズ感
この条件を満たすモデルは、実務電卓として販売されているシリーズに多いです。打鍵音が静かなサイレントキー仕様のものは、自宅学習でも使いやすいタイプです。
電卓は普段の勉強で使い慣れたものを本番に持っていくのが鉄則です。試験直前に新しい電卓に替えると、キーの配置や打ち心地の違いでミスが増えるリスクがあります。
💡 電卓以外にも、勉強の効率を高めてくれる便利グッズはたくさんあります。勉強に役立つアイテムを以下の記事でまとめていますので、試験準備にお役立てください。



💡 資格ごとに最適な参考書は異なります。主要資格のおすすめテキストを網羅的にまとめた記事もご用意していますので、これから学習を始める方はぜひチェックしてみてください。



試験前日・当日の電卓チェックリスト


試験前日の夜と当日の朝に、以下のチェックリストで電卓の最終確認をしておきましょう。
- 電池残量は十分か(太陽電池タイプでも暗い部屋で動作するか確認)
- メモリーがクリアされているか(MC/ACキーで初期化)
- 関数電卓ではないか(sin、cos、logキーがあると関数電卓の可能性)
- 音が出ない設定になっているか
- 印刷機能がついていないか
- キーが正常に反応するか(全キーの動作確認)
- 予備の電卓を持っていくか(2台持ち込みOKの試験の場合)
もし試験当日に電卓が動かないことに気づいた場合、コンビニやドラッグストアで購入できるシンプルな電卓を急いで調達するのも一つの方法です。ただし、急場しのぎの電卓はキー配置が使い慣れたものと違う可能性があるため、やはり前日までに動作確認をしておくのがベストです。
また、試験会場では電卓の貸し出しは行われません。忘れた場合は自力で計算するしかないため、筆算のスピードに自信がない方は、予備も含めて必ずカバンに入れておきましょう。
Q&Aコーナー|電卓持ち込みに関するよくある質問
Q. 100円ショップの電卓でも大丈夫?
機能面では問題ないケースが多いですが、キーが小さかったり反応が鈍かったりすると試験中にストレスになります。時間が限られている試験では操作性が合否に直結するため、ある程度品質の良い電卓を使うのがおすすめです。
Q. 電卓を忘れた場合はどうなる?
試験会場で電卓の貸し出しは基本的に行われません。電卓持ち込み可の試験で忘れると、計算問題で大きなハンデになります。予備も含めて前日に準備しておきましょう。
Q. 電卓のメモリーに数式を記録しておくのは?
電卓のメモリーに事前に数値を記録しておく行為が禁止されている試験もあります。試験開始前にメモリーをクリアするよう指示されることもあるため、メモリーには何も入れない状態で臨むのが安全です(参考:FP技能士合格勉強会 電卓の選び方)。
Q. 電卓を2台持ち込んでもいい?
試験によって異なります。簿記検定では1台に限るとされている一方、公認会計士試験では2台まで認められているケースがあります。受験案内で確認しましょう。


まとめ
資格試験の電卓持ち込みルールは試験ごとに異なりますが、共通して「関数電卓」「プログラム機能」「印刷機能」「辞書機能」は禁止されています。持ち込みが認められている試験では、四則演算とメモリー機能のみのシンプルな電卓を選ぶのが安全です。
電卓は普段の勉強から本番用と同じものを使い、キーの配置や操作感に十分慣れておくことが合格への近道になります。受験前には必ず公式の受験案内を確認して、ルールに合った電卓を準備しましょう。なお、電卓の持ち込みが認められていない試験を受ける場合は、日頃から暗算や筆算の練習を取り入れておくと、本番で計算問題に慌てずに済みます。


