中小企業診断士試験の受験を決意したら、まず確認すべきなのが試験日程です。1次試験と2次試験はそれぞれ別日程で実施され、申込期間も異なります。スケジュールの把握なくして、合格計画は立てられないと言っても過言ではありません。
この記事では、中小企業診断士試験の1次試験・2次試験それぞれの試験日程、申込期間、受験手数料、合格発表日まで、受験に必要なスケジュール情報を網羅的にまとめました。これから受験を考えている方は、ぜひブックマークしてご活用ください。

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中小企業診断士試験の全体像
中小企業診断士試験は、1次試験(マークシート方式)と2次試験(記述式)の2段階で構成されています。1次試験に合格した人だけが2次試験を受験できる仕組みです。
- 1次試験:マークシート方式・7科目・2日間
- 2次試験:記述式・4事例・1日
- 実施団体:日本中小企業診断士協会連合会(中小企業庁が実施機関を指定)
1次試験の日程と詳細
試験日
1次試験は例年8月上旬の土曜日・日曜日の2日間にわたって実施されます。7科目を2日間で受験する日程となっており、体力的にもハードな試験です。
申込期間
1次試験の申込受付期間は例年4月下旬から5月下旬までです。約1か月の受付期間ですが、申込期間を過ぎると受験できないため、早めの手続きが重要です。
試験科目と時間割
| 日程 | 科目 | 試験時間 |
|---|---|---|
| 1日目 | 経済学・経済政策 | 60分 |
| 財務・会計 | 60分 | |
| 企業経営理論 | 90分 | |
| 運営管理(オペレーション・マネジメント) | 60分 | |
| 2日目 | 経営法務 | 60分 |
| 経営情報システム | 60分 | |
| 中小企業経営・中小企業政策 | 90分 |
合格発表
1次試験の合格発表は例年9月上旬に行われます。合格基準は、総得点の60%以上かつ各科目40%以上の得点が必要です(合格基準は年度により若干変動する場合があります)。

2次試験の日程と詳細
試験日
2次試験は例年10月下旬の日曜日に実施されます。1次試験合格から約2か月後に2次試験を受けることになるため、1次試験の段階から2次対策を意識しておくのが賢明です。
申込期間
2次試験の申込受付期間は例年9月上旬から9月中旬です。1次試験の合格発表後すぐに申込期間が始まるため、事前に準備しておく必要があります。
試験内容
2次試験は記述式の筆記試験で、4つの事例問題(各80分)を1日で解答します。
| 事例 | テーマ | 試験時間 |
|---|---|---|
| 事例I | 組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例 | 80分 |
| 事例II | マーケティング・流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例 | 80分 |
| 事例III | 生産・技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例 | 80分 |
| 事例IV | 財務・会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例 | 80分 |
合格発表
2次筆記試験の合格発表は例年1月中旬に行われます。
2次試験の申込期間は約2週間程度と非常に短いです。1次試験の合格発表前から、申込に必要な書類を準備しておくことをおすすめします。
試験制度の変更点
中小企業診断士試験は、受験者の利便性向上のため制度の見直しが行われることがあります。最近の主な変更点として、2次試験の口述試験の廃止が挙げられます。これにより、2次試験は筆記試験のみで合否が決まる形式になりました。
また、申込方法も従来の郵送申込からインターネット申込に移行しています。最新の制度変更については、中小企業診断協会の公式サイトで確認してください。
受験手数料
- 1次試験:17,200円
- 2次試験:15,100円
受験手数料は改定される場合があるため、申込時に最新の金額を確認しましょう。
1次試験の科目合格制度
中小企業診断士の1次試験には「科目合格制度」があります。一度合格した科目は翌年度と翌々年度の試験で免除を受けることができます。つまり、3年以内に7科目すべてに合格すればOKという仕組みです。
この制度を活用すれば、仕事が忙しい社会人でも、2〜3年をかけて計画的に合格を目指すことが可能です。ただし、科目免除を利用する場合でも、改めて受験申込が必要な点は忘れないようにしましょう。
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学習スケジュールの目安
中小企業診断士試験に必要な学習時間は、一般的に1,000〜1,200時間とされています。試験日から逆算した学習スケジュールの目安は以下のとおりです。
- 10月〜12月:基礎インプット期(経済学、財務会計、企業経営理論を中心に)
- 1月〜3月:科目別学習期(運営管理、経営法務、経営情報システム、中小企業政策)
- 4月〜6月:演習・過去問期(過去問演習と弱点の補強)
- 7月〜8月:直前対策期(模試の受験・最終仕上げ)
- 8月〜10月:2次試験対策期(1次合格後に本格始動)
合格後の流れ
2次試験に合格した後、中小企業診断士として登録するには以下のいずれかを満たす必要があります。
- 15日間以上の実務補習を受ける
- 15日間以上の実務に従事する(診断実務)
実務補習は中小企業診断協会が実施しており、実際の中小企業を訪問して経営診断を行う実践的なプログラムです。登録後は5年ごとに更新が必要です。
💡 試験当日までの長い学習期間を快適に過ごすためには、勉強グッズの活用もおすすめです。受験生に人気の文房具やタイマー、集中力を高めるアイテムなどを紹介していますので、参考にしてみてください。



試験当日の過ごし方と注意点
1次試験(2日間)の過ごし方
1次試験は2日間で7科目を受験するハードスケジュールです。初日の4科目が終わった後の過ごし方が、2日目のパフォーマンスに大きく影響します。初日の試験が終わったら、答え合わせは避けて翌日の科目の最終確認に集中しましょう。
試験会場には早めに到着し、トイレの場所や座席の確認を済ませておくと、落ち着いて試験に臨めます。昼食は消化のよいものを選び、午後の試験に眠くならないよう注意してください。
2次試験(1日)の過ごし方
2次試験は4事例を1日で解答するため、集中力の維持が重要です。各事例の間に休憩時間がありますが、前の事例の出来不出来を引きずらないメンタル管理が合格のカギです。休憩中は軽いストレッチや深呼吸でリフレッシュしましょう。


不合格だった場合の再受験戦略
1次試験不合格の場合
科目合格制度を活用して、不合格だった科目のみに集中する戦略が取れます。ただし、科目合格の有効期限は3年間なので、計画的に学習を進める必要があります。
2次試験不合格の場合
2次試験に不合格だった場合、翌年は1次試験免除で2次試験のみ受験できます。この権利は2次試験を受験した年を含めて3年間有効です。2次試験に専念できる環境を活かして、過去問の徹底分析と解答プロセスの改善に取り組みましょう。
試験制度に関するよくある質問(Q&A)
Q. 1次試験の科目合格は、どの科目から狙うべきですか?
A. 自分の得意科目や、実務経験から知識がある科目から着手するのがおすすめです。一般的には、経済学・経済政策や企業経営理論など基礎的な科目を先に合格させ、暗記中心の科目(経営法務、中小企業政策)を後回しにする戦略が多いです。
Q. 受験地は変更できますか?
A. 申込後の受験地変更は原則としてできません。申込時に受験しやすい会場を慎重に選びましょう。
Q. 2次試験の口述試験は本当に廃止されたのですか?
A. はい、制度変更により2次試験は筆記試験のみで合否が決まる形式になりました。従来は筆記合格者に対して口述試験が実施されていましたが、この負担がなくなったことで受験生にとってはメリットといえます。
受験に向けた具体的な準備チェックリスト
中小企業診断士試験を受験するにあたって、以下の準備を計画的に進めましょう。
- 受験資格の確認(特別な受験資格は不要、誰でも受験可能)
- 申込期間のカレンダー登録
- 受験手数料の準備
- 学習計画の策定(試験日から逆算)
- テキスト・問題集の購入
- 模擬試験の申込(直前期)
- 試験会場へのアクセス確認
中小企業診断士試験の難易度を正しく理解する
1次試験の難易度
1次試験の合格率は例年20〜30%程度で推移しています。7科目すべてで60%以上の正答率が必要ですが、科目合格制度があるため、複数年かけて合格を目指す戦略も有効です。
科目ごとの難易度にはバラつきがあり、特に経済学・経済政策と財務・会計は計算問題が多く、苦手意識を持つ受験生が多いとされています。一方、企業経営理論や中小企業政策は暗記中心の科目であり、学習時間と得点が比例しやすい傾向があります。
2次試験の難易度
2次試験の合格率は例年18〜20%程度です。記述式のため「何を書けば正解なのか」が分かりにくく、独学での対策が難しいとされるのがこの試験の特徴です。予備校の添削サービスや勉強会の活用が合格への近道になります。


合格後に活用できる実務補習の内容
2次試験に合格した後、中小企業診断士として登録するために受ける「実務補習」についても触れておきます。
実務補習は実際の中小企業を訪問して経営診断を行う実践的なプログラムです。5日間を1単位として、3単位(15日間)を修了することで登録要件を満たせます。
実務補習では、指導員(先輩診断士)の指導のもと、5〜6人のグループでチームを組み、以下のプロセスで診断を行います。
- 企業訪問によるヒアリングと現状分析
- 財務分析・SWOT分析・経営課題の抽出
- 経営改善提案書の作成
- 企業への報告プレゼンテーション
実務補習は試験で学んだ知識を実践に落とし込む貴重な機会であり、ここで得た経験が独立後の実務にも直結します。また、同じチームのメンバーとのつながりが、その後の人脈にもなります。
まとめ
中小企業診断士試験は、1次試験(8月)と2次試験(10月)の2段階構成で実施されます。申込期間が限られているため、スケジュール管理は合格への必須要件です。
科目合格制度を活用すれば複数年をかけた計画的な受験も可能であり、社会人受験生にとっても十分に合格を目指せる試験です。まずは試験日程を把握し、逆算して学習計画を立ててみてください。


試験の合格率や難易度については「中小企業診断士の合格率と難易度を徹底分析」もあわせてどうぞ。
参考リンク:
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