資格試験の前日になって「この試験って電卓持ち込みOKだっけ?」と焦った経験はないだろうか。持ち込みルールは試験によって大きく異なるため、事前にしっかり確認しておくことが大切だ。
この記事では、主要な資格試験における持ち込み可能なものを一覧で紹介する。電卓、六法、参考書、筆記用具など、試験別のルールを詳しく解説していくので、受験前の準備にぜひ役立ててほしい。

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資格試験の持ち込み品を確認する基本ルール
持ち込みルールは必ず受験する試験の公式サイトや受験案内に記載されている情報で確認しよう。一般的に、多くの資格試験で共通する基本ルールは以下のとおり。
- 受験票は必ず持参する
- 筆記用具(HBまたはBの鉛筆・シャープペンシル、消しゴム)は基本的に必要
- スマートフォン・スマートウォッチは試験中に使用できない(電源OFFまたは預ける)
- 飲食物は試験室内に持ち込めないことが多い
- CBT方式の試験では筆記用具も持ち込み不可で、メモ用紙が貸与されるケースが多い
電卓の持ち込みが認められている主な資格試験
電卓の持ち込みが認められている試験は計算問題が出題される資格に多い。ただし、使用可能な電卓の機能には制限があるのが一般的だ。
簿記検定(日商簿記1級~3級)
簿記検定では電卓の持ち込みが認められている。ただし、使えるのは四則演算機能のみで、印刷機能、メロディー機能、プログラム機能(関数電卓を含む)、辞書機能がある電卓は使用不可。メモリー機能(M+、M-、MR、MC)やGT機能は使用OK(参考:商工会議所 簿記検定 試験科目・注意事項)。
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FP技能検定(ペーパー試験)
FP技能検定のペーパー試験では電卓の持ち込みが可能。使用可能な電卓は、四則演算ができるもので、メモリー機能は「計算結果を1つだけ記録できるものに限る」とされている。関数電卓やプログラム機能付きの電卓は不可だ。
💡 FP技能検定の学習をこれから始める方は、試験対策に最適な参考書を以下の記事で紹介しています。持ち込み品の準備とあわせて、テキスト選びも早めに済ませておくと安心です。



FP技能検定がCBT方式で実施される場合は、電卓の持ち込みができないことがある。試験画面上に表示される電卓機能を使う形式になるため、事前に確認が必要だ。
電験三種(第三種電気主任技術者試験)
電験三種では電卓の持ち込みが認められている。使用可能な機能は四則演算、開平計算(ルート)、百分率計算(%)、数値メモリ機能。関数電卓は持ち込めない。
技術士試験
技術士の第二次試験では電卓の持ち込みが可能。使用できる電卓の機能は四則演算、ルート、%、数値メモリのみと指定されている。
公認会計士試験
公認会計士試験でも電卓は持ち込み可能。ただし、関数計算機能やプログラム機能があるものは不可。音が出る電卓も禁止されている。
税理士試験
税理士試験でも四則演算機能のみの電卓が持ち込み可能。計算機能がシンプルなものを選ぶ必要がある。


電卓の持ち込みが禁止されている主な資格試験
一方、電卓の持ち込みが禁止されている試験も多い。以下の試験では計算問題が出題されても電卓は使えないため、暗算や筆算で対応する必要がある。
- 基本情報技術者試験:CBT方式のため電卓持ち込み不可
- 応用情報技術者試験:同じく電卓持ち込み不可
- ITパスポート試験:CBT方式で電卓持ち込み不可
- 宅建試験:電卓の持ち込みは認められていない
- 行政書士試験:電卓の持ち込みは認められていない
- 社会保険労務士試験:電卓の持ち込みは認められていない
六法・法令集の持ち込みが認められている試験
法律系の試験では、六法や法令集の持ち込みが認められているケースがある。ただし、自前のものではなく試験で貸与されるものを使うのが一般的だ。
司法試験
司法試験の論文式試験では、自前の六法は持ち込み不可。法務省が編集した「司法試験用法文」が当日貸与される形式になっている。貸与された法文には書き込みや付箋を貼ることはできない(参考:伊藤塾 司法試験六法・予備試験六法とは)。
司法書士試験
司法書士試験では六法の持ち込みは認められていない。法令の条文は問題文の中に必要に応じて引用される。
一級建築士試験
一級建築士の学科試験では持ち込み不可だが、設計製図試験ではスケール(三角定規など)の持ち込みが認められている。
参考書・テキストの持ち込みが認められている試験
参考書やテキストの持ち込みが認められている資格試験は限られるが、一部存在する。
- 一級建築士の設計製図試験:参考書ではないが、自分で用意した法令集(所定の条件を満たしたもの)の持ち込みが可能
- G検定(JDLA Deep Learning for GENERAL):自宅受験のオンライン試験のため、テキストやインターネットの参照が事実上可能
ほとんどの資格試験では参考書やテキストの持ち込みは禁止されている。試験に必要な知識は事前にしっかり頭に入れておくことが求められる。
意外と知られていない持ち込みルールの注意点
持ち込みルールには、見落としがちな細かいポイントがいくつかある。試験当日にトラブルにならないよう確認しておこう。
写真付き身分証明書は必ず持っていく
多くの試験で、受験票とは別に写真付き身分証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)の提示が求められる。これは受験票に貼った写真と本人が一致しているかを確認するためだ。身分証明書を忘れると受験できない試験もあるため、受験票とセットで準備しておこう。
飲み物の持ち込みルール
ペットボトルの飲料は、試験室内に持ち込みOKの試験もあれば、試験室の外でのみ許可される試験もある。持ち込みが認められる場合でも「ラベルをはがすこと」が条件になるケースがあるため注意しよう。
CBT方式の試験で持ち込めるもの
CBT(コンピュータベースドテスティング)方式の試験では、持ち込みルールがペーパー試験とは異なることが多い。
- 筆記用具:基本的に持ち込み不可。メモ用のホワイトボードやシートが会場で貸与される
- 電卓:試験によって異なる。画面上に表示される電卓を使うケースが多い
- 身分証明書:受付で本人確認のために必要
- ロッカーが用意されている会場では、手荷物はすべてロッカーに預ける


持ち込み品の事前準備チェックリスト
試験前日の夜に慌てないよう、持ち込み品の事前準備チェックリストを作成した。試験の前日にこのリストを確認しておけば、当日のトラブルを防げるはずだ。
- 受験票(写真の貼り忘れがないか確認)
- 身分証明書(写真付き)
- 筆記用具(HBまたはBの鉛筆・シャープペンシル、消しゴムを予備含めて2~3本)
- 電卓(持ち込み可の試験のみ。禁止機能がないか最終確認)
- 腕時計(通信機能・計算機能がないもの。CBT試験では不要)
- ティッシュ(袋から出しておく)
- 常備薬・目薬(必要な場合)
- 試験会場の地図・アクセス情報
ペーパー試験とCBT試験では持ち込みルールが大きく異なるため、自分が受ける試験の形式を事前に確認しておこう。CBT試験では「受付番号」や「確認番号」が必要になることがあるため、予約確認メールも印刷またはスマホで確認できるようにしておくと安心だ。
💡 試験対策の効率を上げるには、持ち物だけでなく普段の学習環境を整えることも大切です。受験生から人気の勉強グッズを以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。



💡 さまざまな資格試験のおすすめ参考書を一覧でまとめた記事もご用意しています。これから受験する資格に合ったテキストを見つけたい方は、ぜひあわせてご覧ください。



また、試験会場には余裕を持って到着することも大切だ。とくに初めて行く会場の場合は、迷うリスクも考慮して30分以上前に到着できるスケジュールで行動しよう。試験開始後の入室が認められない試験も多いため、遅刻は命取りになる。
Q&Aコーナー|持ち込みに関するよくある質問
Q. 耳栓の持ち込みはできる?
試験によって対応が異なる。CBT試験の会場では耳栓が配布されることもある。ペーパー試験では持ち込み可能な場合と不可な場合があるため、事前に試験実施団体に確認するのが確実だ。
Q. 腕時計は持ち込める?
多くのペーパー試験では腕時計の持ち込みが認められている。ただし、スマートウォッチや通信機能・計算機能のある時計は不可。CBT試験では会場の画面に残り時間が表示されるため、時計を持ち込む必要がないことが多い(参考:プロメトリック よくある質問)。
Q. 予備の筆記用具は複数持っていっていい?
基本的に複数持参して構わない。試験中にシャープペンシルの芯がなくなったり、消しゴムを落としたりするリスクに備えて、予備を2~3本用意しておくのがおすすめだ。
Q. ティッシュや目薬の持ち込みは?
ティッシュは袋から出した状態であれば持ち込みOKとする試験が多い。目薬も使用が認められていることがほとんどだが、試験官に事前に申し出るよう求められるケースもある。
まとめ
資格試験の持ち込みルールは、試験ごとに大きく異なる。電卓が使える試験・使えない試験、六法が貸与される試験・されない試験など、事前確認が欠かせない。
確認するポイントとしては、試験の公式サイトにある「受験案内」「受験上の注意」をしっかり読むこと。とくにCBT方式の試験はペーパー試験とルールが異なることが多いため、注意が必要だ。万全の準備をして、試験当日は実力を発揮してほしい。
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