建築士試験の受験を考えているけれど、「申込期間っていつまで?」「学科試験と製図試験の日程は?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。建築士試験は一級・二級・木造の3種類があり、それぞれ試験日程や申込方法が異なります。しかも申込期間は約2週間と短いため、うっかり見逃すと1年待たなければなりません。
この記事では、建築士試験の試験日程・申込方法・合格発表日・受験資格・合格率まで、受験に必要な情報をまとめて解説します。スケジュールを正確に把握して、計画的に試験対策を進めましょう。

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建築士試験の全体スケジュール
建築士試験は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが実施する国家試験です。試験は学科試験と設計製図試験の2段階で行われ、学科試験に合格しないと設計製図試験を受験できません。
受験申込は原則としてインターネットによる受付のみとなっています。初めて受験する方も、再受験の方も、Web上で手続きを完了させる形式です。試験は年1回の実施なので、スケジュール管理が非常に重要です。
- 申込期間:4月上旬〜中旬(約2週間)
- 学科試験:7月上旬〜下旬
- 設計製図課題発表:6月下旬
- 設計製図試験:9月〜10月
- 合格発表:12月
一級建築士試験の日程と詳細
一級建築士は建築士資格の中で最も難易度が高く、設計できる建物の規模に制限がありません。大規模な商業施設やオフィスビル、公共建築物の設計を手がけることができるため、建築業界でのキャリアアップには欠かせない資格です。建築業界で独立開業を目指す場合にも、一級建築士の取得は大きなアドバンテージになります。
申込期間
受験申込は4月上旬から中旬まで、約2週間の期間が設けられています。初日は午前10時から、最終日は午後4時までが受付時間となります。申込が集中する最終日にはアクセスが混雑することもあるため、できるだけ早めに手続きを完了させましょう。
学科試験
一級建築士の学科試験は7月下旬の日曜日に実施されます。試験科目は「計画」「環境・設備」「法規」「構造」「施工」の5科目で、四肢択一式125問の試験です。試験時間は合計で約6時間30分と長時間にわたるため、体力面の準備も必要です。
設計製図試験
設計製図試験は10月中旬の日曜日に行われます。試験課題は例年6月下旬に発表されるため、約3か月半の準備期間があります。課題の建物用途が発表されてから対策を始めることになるので、学科試験後すぐに製図対策に切り替える必要があります。試験時間は6時間30分で、与えられた設計条件に基づいて図面を完成させます。

合格発表
学科試験の合格発表は9月上旬、設計製図試験の最終合格発表は12月下旬に行われます。合格発表はセンターのホームページで確認でき、合格者には合格通知書が郵送されます。一級建築士の最終合格率は例年約10%前後で、相当な難関試験です。
二級建築士試験の日程と詳細
二級建築士は、戸建て住宅や小規模な建築物の設計を行うための資格です。一級に比べて設計できる建物の規模は限られますが、木造建築や鉄骨造の小規模建物を中心に活躍できます。住宅設計の現場では即戦力となる資格で、工務店やハウスメーカーへの就職・転職に有利です。
学科試験
二級建築士の学科試験は7月上旬の日曜日に実施されます。一級建築士より約3週間早く行われるのが特徴です。出題科目は「建築計画」「建築法規」「建築構造」「建築施工」の4科目で、五肢択一式100問です。
設計製図試験
設計製図試験は9月中旬の日曜日です。一級建築士より約1か月早い時期に設定されています。試験時間は5時間で、木造建築物を中心とした設計課題が出題されます。
合格発表
最終合格発表は12月上旬です。二級建築士の最終合格率は約25%で、一級に比べると合格しやすいですが、それでも4人に3人は不合格となる試験です。
二級建築士の設計製図試験は一級よりも早い時期に実施されるため、学科試験後の準備期間が短めです。学科の勉強と並行して製図の練習も始めておくと安心です。
木造建築士試験の日程と詳細
木造建築士は、木造建築物の設計・工事監理を行うための資格です。木造住宅のリフォームや古民家再生、伝統的な日本建築の保存など、木造建築に特化した仕事に役立ちます。近年は環境に優しい木造建築への関心が高まっており、木造建築士の需要も増加傾向にあります。
木造建築士の試験は一級建築士と同日に実施されます。学科試験は7月下旬、設計製図試験は10月中旬です。合格率は約35%と、3種類の中では最も合格しやすい資格です。

受験申込の方法と注意点
インターネット申込の流れ
- 建築技術教育普及センターのWebサイトにアクセス
- マイページを作成(初回のみ)
- 必要事項を入力し、顔写真をアップロード
- 受験手数料をオンラインで決済
- 受験資格を証明する書類を期限内に郵送(初回受験者・受験資格変更者)
受験資格を証明する書類の郵送期限は、申込締切日から数日後です。オンライン申込後に忘れずに郵送してください。書類が届かない場合、受験が認められない可能性があります。郵送は当日消印有効ですが、余裕を持って送付しましょう。
受験資格について
建築士試験には受験資格が設けられています。学歴や実務経験によって受験できる級が異なるため、事前に確認しておきましょう。2020年の法改正により、実務経験は受験前ではなく免許登録前に積めばよくなりました。
- 一級建築士:大学の建築学科卒業者、二級建築士として4年以上の実務経験者など
- 二級建築士・木造建築士:大学・短大・高専の建築学科卒業者、建築実務7年以上の経験者など
受験手数料
一級建築士は17,000円、二級建築士・木造建築士は18,500円です(記事執筆時点)。受験手数料は変更される場合があるため、最新情報は公式サイトで確認してください。支払いはクレジットカード決済やコンビニ決済などが利用できます。
試験の概要と合格率
試験形式の比較
| 種別 | 学科試験 | 設計製図試験 | 最終合格率 |
|---|---|---|---|
| 一級建築士 | 四肢択一・125問 | 設計製図1課題・6.5時間 | 約10% |
| 二級建築士 | 五肢択一・100問 | 設計製図1課題・5時間 | 約25% |
| 木造建築士 | 五肢択一・100問 | 設計製図1課題・5時間 | 約35% |
学科試験免除制度
学科試験に合格した方は、一定期間内に設計製図試験を再受験できる免除制度があります。一級建築士の場合、学科合格年を含めて5年以内に3回まで設計製図試験を受験できます。この制度を活用して、万が一製図で不合格になっても再チャレンジが可能です。

💡 建築士試験の学科対策に使う参考書は、合否を大きく左右する重要なポイントです。資格試験のおすすめ参考書をジャンル別にまとめていますので、テキスト選びの参考にしてください。

合格に向けた学習スケジュールの立て方
一級建築士の場合
学科試験の合格に必要な勉強時間は約700〜1,000時間とされています。試験日の約1年前から学習を開始するのが理想的です。独学でも合格は可能ですが、多くの合格者は予備校や通信講座を利用しています。
- 前年4月〜8月:基礎知識のインプット(テキスト通読)
- 9月〜12月:過去問演習の開始(科目別に繰り返し)
- 1月〜4月:苦手科目の集中対策と模擬試験
- 5月〜試験日:総仕上げと法改正の確認
二級建築士の場合
学科試験の勉強時間の目安は約500時間です。約半年前から勉強を始めれば余裕を持って対策できます。一級に比べて勉強量は少ないですが、製図対策も並行して行う必要があるため、スケジュール管理が大切です。
設計製図試験の対策は学科試験の合格発表を待ってからでは間に合いません。学科試験と並行して、基本的な製図の練習を始めておくことをおすすめします。特に作図スピードの訓練は時間がかかるため、早めの着手が重要です。
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よくある質問(Q&A)
Q. 申込期間を過ぎてしまった場合、救済措置はありますか?
残念ながら、申込期間を過ぎた後の受付は一切行われていません。申込期間は約2週間と短いため、カレンダーにリマインダーを設定するなどして確実に申し込みましょう。1年間の勉強が無駄にならないよう、申込は最優先で対応してください。
Q. 独学で合格できますか?
二級・木造建築士は独学でも合格可能です。ただし一級建築士は独学合格のハードルが高く、特に設計製図試験は専門的な指導を受けたほうが効率的です。多くの合格者が予備校や通信講座を利用しています。
Q. 建築学科以外の出身でも受験できますか?
はい、建築学科以外の出身者でも受験可能です。ただし、所定の実務経験年数が必要になります。また、2020年の法改正で実務経験は免許登録前に積めばよくなったため、以前より受験のハードルは下がっています。
Q. 一級と二級、どちらから受けるべきですか?
受験資格を満たしているなら、最初から一級に挑戦するのも選択肢の一つです。ただし、二級から取得してステップアップするのが一般的なルートです。実務経験を積みながら二級を取り、その後一級を目指すのが着実な方法です。


まとめ
建築士試験は一級・二級・木造の3種類があり、いずれも申込期間は4月の約2週間です。試験は学科試験と設計製図試験の2段階で行われ、申込はインターネット受付が原則となっています。一級建築士の合格率は約10%、二級は約25%、木造は約35%と、級によって難易度が大きく異なります。
合格に向けては、まず試験日程を正確に把握し、逆算して学習計画を立てることが重要です。設計製図試験の対策も学科試験と並行して進めましょう。
最新の試験日程や申込方法の詳細は、公益財団法人 建築技術教育普及センターの公式サイトで必ず確認してください。受験資格についての情報は国土交通省、学習法についてはスタディング 建築士講座も参考になります。
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