「FP2級って、実際どれくらい難しいの?」「合格率はどれくらい?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。FP2級は、ファイナンシャルプランナーとしてのスキルを証明する人気資格ですが、3級と比べると一気に難易度が上がるため、しっかりとした対策が必要です。
この記事では、FP2級の合格率の推移や試験の難易度、合格に向けたポイントまで、まるっと解説していきます。これからFP2級に挑戦しようとしている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

FP2級の試験概要
FP2級の試験は、日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2つの実施団体から受験できます。どちらで受けても取得できる資格は同じですが、実技試験の内容が異なります。
試験は学科試験と実技試験の2部構成で、両方に合格する必要があります。学科試験は四答択一式の60問、実技試験は記述式の問題が出題されます。
試験科目
FP2級の学科試験は、以下の6科目から出題されます。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理(保険分野)
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
実技試験は、日本FP協会では「資産設計提案業務」、きんざいでは「個人資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「中小事業主資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」から選択できます。
受験資格
FP2級を受験するには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
- FP3級に合格していること
- AFP認定研修を修了していること
- FP業務に関して2年以上の実務経験があること
FP3級を持っていない方でも、AFP認定研修を修了すればいきなりFP2級を受験できます。通信講座の中にはAFP認定研修がセットになっているものもあるので、チェックしてみてください。
FP2級の合格率はどれくらい?
FP2級の合格率は、実施団体や試験回によって変動がありますが、おおよその目安は以下のとおりです。
日本FP協会の合格率
日本FP協会で実施されるFP2級の合格率は、学科試験が40〜55%程度、実技試験が50〜65%程度で推移しています。学科・実技の同時合格率を考えると、一発で合格できる人は全体の30〜40%程度と考えるのが妥当です。
きんざいの合格率
一方、きんざいの合格率は学科試験が20〜35%程度、実技試験が30〜50%程度と、FP協会に比べるとやや低い傾向にあります。

FP3級との合格率の比較
FP3級の合格率は学科・実技ともに70〜80%台と非常に高いため、FP2級は明らかに難易度が上がります。3級は基礎的な知識を問う試験ですが、2級では実務に近い応用力が求められるためです。
FP2級の難易度を他の資格と比較
FP2級の難易度を客観的に把握するため、他の人気資格と比べてみましょう。
| 資格名 | 合格率 | 勉強時間の目安 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| FP3級 | 70〜80% | 80〜150時間 | 易しい |
| FP2級 | 25〜55% | 150〜300時間 | やや難しい |
| 宅建 | 15〜17% | 300〜500時間 | 難しい |
| 社労士 | 6〜7% | 800〜1000時間 | 非常に難しい |
| 簿記2級 | 15〜30% | 200〜350時間 | やや難しい |
FP2級は、宅建や社労士と比べると合格率は高めですが、FP3級からは大きくレベルアップします。しっかり計画を立てて学習すれば、独学でも十分に合格を狙えるレベルの試験です。
合格率だけで難易度を判断するのは危険です。きんざいとFP協会では合格率に大きな差があるため、どちらの団体で受験するかも戦略のひとつとして考えましょう。
FP2級に合格するためのポイント
ここからは、FP2級の試験に合格するための具体的なポイントを解説していきます。
1. 学科と実技を同時に対策する
FP2級は学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。片方だけ先に受かった場合は「一部合格」として翌々年度末まで免除されますが、できれば一発で両方合格を目指しましょう。学科の知識がそのまま実技に活きるので、並行して学習するのが効率的です。
2. 過去問を徹底活用する
FP2級の試験は、過去問からの類似出題が非常に多いのが特徴です。過去5〜6回分の過去問を繰り返し解くことで、出題パターンを把握し、得点力を大幅に向上させることができます。
日本FP協会の公式サイト(https://www.jafp.or.jp/exam/)では過去問が無料でダウンロードできるため、積極的に活用しましょう。

3. 苦手科目を放置しない
FP2級は6科目から出題されますが、科目ごとの足切りはありません。ただし、全体で60%以上の得点が必要なので、苦手科目があると合計点が足りなくなるリスクがあります。特に「タックスプランニング」や「相続・事業承継」は苦手とする方が多いため、早めに対策しておくことが重要です。
4. 法改正に注意する
FP試験は法改正の影響を受けやすい試験です。年金制度や税制の変更があった場合は、最新のテキストで学習するようにしましょう。古いテキストを使い続けると、改正部分で失点する可能性があります。
5. 実技試験は計算問題の対策を
実技試験では計算問題が出題されます。特に、ライフプランニングのキャッシュフロー表や、不動産の利回り計算、税金の計算などは頻出です。計算の手順を正確に覚えて、電卓の操作にも慣れておきましょう。
試験会場に持ち込める電卓には制限があります。関数電卓やプログラム機能付きの電卓は持ち込めないので、事前に確認しておきましょう。
FP2級の勉強時間の目安
FP2級の合格に必要な勉強時間は、一般的に150〜300時間と言われています。ただし、これは前提知識や学習効率によって大きく変わります。
- FP3級合格済みで基礎知識がある方:150〜200時間
- 金融業界で実務経験がある方:100〜150時間
- ゼロから学習を始める方:250〜300時間
1日2時間の学習を続ける場合、約2.5〜5か月が目安になります。試験日から逆算して、余裕を持ったスケジュールを立てることをおすすめします。
独学と通信講座、どちらがいい?
FP2級は独学でも合格可能な試験ですが、効率よく学習したい方には通信講座も選択肢のひとつです。
独学のメリット・デメリット
独学の最大のメリットは費用を抑えられる点です。テキストと問題集を合わせても5,000〜8,000円程度で済みます。一方で、学習スケジュールの管理や疑問点の解消を自分で行う必要があるため、自己管理能力が求められます。
通信講座のメリット・デメリット
通信講座は、カリキュラムに沿って効率的に学習できる点が魅力です。動画講義やサポート体制が充実しているものも多く、独学で挫折しやすい方にはおすすめです。ただし、費用は数万円〜10万円程度かかるため、予算と相談して決めましょう。

FP2級合格後のキャリアパス
FP2級に合格すると、さまざまなキャリアパスが開けます。
- AFP登録:日本FP協会のAFP認定者として登録でき、名刺にも記載可能
- FP1級へのステップアップ:より高度な知識を身につけて、専門家としての評価を高められる
- 金融業界への就職・転職:銀行・証券・保険業界で高く評価される
- 独立系FPとしての活動:個人のライフプラン相談を行う独立FPの道も
FP2級は「取って終わり」の資格ではなく、実生活でもお金に関する判断力が格段に上がるため、非常に実用的な資格です。
詳しい試験情報については、金融財政事情研究会の公式サイト(https://www.kinzai.or.jp/fp)も参考にしてみてください。
よくある質問(Q&A)
Q1. FP2級はFP3級を飛ばしていきなり受験できますか?
AFP認定研修を修了するか、FP業務の実務経験が2年以上あれば、FP3級を飛ばしてFP2級から受験することが可能です。通信講座の中にはAFP認定研修が含まれているものもあります。
Q2. FP協会ときんざい、どちらで受験すべきですか?
合格率だけで見るとFP協会の方が高い傾向にありますが、実技試験の内容が異なるため、自分の目的に合った方を選ぶのがベストです。金融業界で働いている方はきんざいの「個人資産相談業務」を選ぶケースが多いです。
Q3. FP2級の試験は年に何回受けられますか?
FP2級は2025年度からCBT方式に移行し、休止期間を除き通年で受験できるようになりました。最新のスケジュールは各実施団体の公式サイトでご確認ください。
Q4. 学科試験と実技試験は別々に受けられますか?
はい、学科試験と実技試験は同じ日に実施されますが、片方だけの受験も可能です。一部合格した場合は、翌々年度末まで合格科目が免除されます。
Q5. FP2級に落ちた場合、次の試験で再チャレンジできますか?
はい、何度でも再受験できます。一部合格(学科または実技のみ合格)している場合は、不合格科目だけを再受験すれば問題ありません。合格科目の免除期間内に再チャレンジしましょう。
Q6. FP2級はCBT試験で受けられますか?
はい、FP2級は2025年度からCBT方式(コンピュータ試験)に移行しました。休止期間を除き通年で受験でき、全国のテストセンターで好きなタイミングに受験できます。最新情報は日本FP協会の公式サイト(https://www.jafp.or.jp/)で確認してください。

まとめ
FP2級の合格率は、FP協会で40〜55%、きんざいで20〜35%程度と、受験団体によって差があります。FP3級と比べると難易度は上がりますが、宅建や社労士に比べると取り組みやすい資格です。
合格のカギは、過去問の反復学習と苦手科目の克服です。150〜300時間の学習時間を確保し、計画的に取り組めば、独学でも十分に合格を目指せます。
FP2級は仕事にもプライベートにも役立つ実用的な資格です。ぜひ、この記事を参考にして合格を勝ち取ってください。



