「合格証をなくしてしまった」「引っ越しのときにどこかにいってしまった」――そんな経験をしたことがある方は少なくないはずです。転職活動や社内の資格手当申請などで急に合格証が必要になり、焦った経験がある方もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、ほとんどの資格試験では合格証の再発行や合格証明書の発行が可能です。ただし、試験機関ごとに手続き方法・費用・必要書類が異なるため、正しい手順を事前に把握しておくことが大切です。
この記事では、主要な資格試験における合格証の再発行手続きを網羅的にまとめました。いざというときに慌てないよう、ぜひ参考にしてください。

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合格証の再発行と合格証明書の違いを知っておこう
まず押さえておきたいのが、「合格証書の再発行」と「合格証明書の新規発行」は別物だということです。
合格証書とは、試験に合格した際に交付される正式な証書のことです。賞状のような形式で発行されることが多く、額に入れて飾っている方もいるでしょう。一方、合格証明書は「この人物は試験に合格しています」という事実を証明する書類で、転職や資格手当の申請時に提出を求められるケースで使われます。
試験機関によっては合格証書の再交付はできないものの、合格証明書であれば発行可能というケースがあります。代表的な例が情報処理技術者試験(IPA)で、経済産業大臣が交付する「合格証書」の再発行は不可ですが、IPAが発行する「合格証明書」は1通700円で取得できます。
- 合格証書=正式な証書(再発行できない機関もある)
- 合格証明書=合格の事実を証明する書類(多くの機関で発行可能)
- 転職・手当申請では合格証明書で代用できるケースがほとんど
主要資格の合格証再発行手続きまとめ
簿記検定(日本商工会議所)
日商簿記の合格証書は、合格後に受験した商工会議所の窓口で受け取ります。紛失した場合は、受験した商工会議所に問い合わせることで合格証明書の発行が可能です。発行手数料は各商工会議所によって異なりますが、おおむね数百円から1,000円程度です。
なお、日商簿記はネット試験(CBT方式)にも対応しており、CBT方式で合格した場合はCBT-Solutionsのマイページからデジタル合格証を確認できます。
FP技能検定(金融財政事情研究会・日本FP協会)
FP技能検定の合格証書を紛失・破損した場合や、氏名変更があった場合は再交付の申請が可能です。金融財政事情研究会(きんざい)では手数料2,000円で合格証書の再交付を受けられます。申請には本人確認書類が必要です。
情報処理技術者試験(IPA)
先述のとおり、合格証書の再発行はできません。ただし、合格証明書は1通700円で発行でき、オンラインで申請が可能です。合格証明書は公的な証明として有効なので、転職や資格手当の申請には十分使えます。
宅地建物取引士(宅建士)
宅建試験の合格証書を紛失した場合は、一般財団法人不動産適正取引推進機構に申請することで合格証明書を発行してもらえます。手数料は400円程度で、郵送による申請が基本です。
英検(日本英語検定協会)
英検の合格証明書はオンラインまたは郵送で申請可能です。ウェブからの申し込みの場合、入金確認後おおむね1週間から10営業日で届きます。郵送で申し込む場合は、顔写真付きの身分証明書の提出が必須となっています。

安全衛生関連の免許試験(安全衛生技術試験協会)
衛生管理者やボイラー技士など、安全衛生技術試験協会が実施する試験の合格通知書・結果通知書は再発行が可能です。所定の申請書を印刷し、110円切手を貼った返信用封筒を同封のうえ郵送で申請します。
建設業技術者資格(建設業技術者センター)
施工管理技士などの資格者証は、建設業技術者センターの公式サイトから再交付申請書をダウンロードし、支部・事務所へ持参または郵送で手続きできます。
そもそも合格証はなぜ必要になるのか
合格証や合格証明書が必要になるシーンは意外と多くあります。転職活動で資格を証明するとき、社内の資格手当を申請するとき、独立開業の際に行政に届出をするときなどが代表的です。
特に転職活動では、面接の場で合格証のコピーの提出を求められることがあります。入社手続きの際に「合格証書の原本を確認させてください」と言われるケースもあり、紛失していると対応に困ることになります。
また、士業(行政書士・社労士・税理士など)の登録申請では、合格証書の原本またはその写しが必須書類に含まれていることが一般的です。資格を活かして仕事をするうえで、合格証書は単なる記念品ではなく実務上の重要書類であることを認識しておきましょう。
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合格証の再発行にかかる費用と期間の目安
再発行にかかる費用と期間は試験機関ごとに異なりますが、おおまかな目安は以下のとおりです。
- 費用:数百円〜2,000円程度が一般的
- 期間:申請から1〜3週間程度(郵送の場合)
- 必要書類:本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)
- 申請方法:オンライン・郵送・窓口の3パターン
転職活動の面接日が迫っている場合は、余裕をもって2〜3週間前には申請を済ませておくことをおすすめします。急ぎの場合は電話で問い合わせ、速達対応が可能かどうかを確認しましょう。
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合格証を紛失しないための保管のコツ
再発行の手続き自体はそれほど難しくありませんが、費用や時間がかかることを考えると、そもそも紛失しないに越したことはありません。
クリアファイルやファイルボックスで一元管理する
合格証書・資格証明書専用のクリアファイルを1つ用意し、取得した資格の書類をまとめて保管するのが効果的です。資格の種類が増えてきたら、ファイルボックスに「資格関連」としてまとめておきましょう。
写真やスキャンでデジタルバックアップを取る
合格証書を受け取ったら、すぐにスマホで写真を撮るかスキャナーで電子化しておくのが鉄則です。クラウドストレージに保存しておけば、原本を紛失しても情報を確認できます。再発行の申請時に合格番号や受験番号が必要になることが多いため、デジタルデータがあると手続きがスムーズになります。
合格番号・受験番号をメモに控えておく
再発行手続きでは、合格番号や受験番号の記入を求められることがあります。証書に記載されている番号をスマホのメモアプリなどに控えておくと、いざというときに役立ちます。


合格証の再発行でよくある質問(Q&A)
Q. 何年前の合格でも再発行は可能ですか?
多くの試験機関では、過去の合格記録がデータベースに残っている限り、合格証明書の発行が可能です。ただし、非常に古い記録の場合は確認に時間がかかることがあります。まずは試験機関に問い合わせてみましょう。
Q. 旧姓で合格した場合、現在の姓で再発行できますか?
多くの試験機関では、戸籍抄本などの氏名変更を証明する書類を添付することで、現在の氏名での再交付に対応しています。金融財政事情研究会(きんざい)では、旧姓での交付を希望する場合にも対応しています。
Q. 合格証書と合格証明書、どちらを提出すべきですか?
提出先の要件によりますが、一般的な転職活動や社内申請では合格証明書で問題ないケースがほとんどです。提出先に「合格証書の原本」を指定された場合は、コピーで代用できるか事前に確認しましょう。
Q. オンラインで合格した試験の合格証はどう取得しますか?
CBT方式やオンライン試験の場合、試験終了後にマイページからデジタル合格証をダウンロードできるケースが増えています。紙の合格証書が必要な場合は、試験運営機関に個別に問い合わせましょう。
Q. 再発行の手続きは代理人でも可能ですか?
試験機関によっては、委任状と代理人の本人確認書類があれば代理申請が認められるケースもあります。ただし本人申請が原則のため、まずは公式サイトで代理申請の可否を確認することをおすすめします。体調不良や海外在住などで本人が申請できない場合は、電話やメールで個別相談してみましょう。
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再発行手続きで知っておきたい豆知識
複数の資格を持っている場合は一括で手続きすると効率的
同じ試験機関が管理する複数の資格を持っている場合(例:簿記2級と簿記3級、FP2級とFP3級など)、まとめて合格証明書を申請すると手間が省けることがあります。試験機関に問い合わせて、一括申請の可否を確認してみましょう。
英語名の合格証明書が必要なケース
外資系企業への転職や海外での資格活用を目的として、英語表記の合格証明書が必要になることがあります。英検やTOEICなど国際的に認知されている試験では英語版の証明書を発行できるケースがありますが、すべての試験で対応しているわけではないため、事前に確認が必要です。
まとめ
資格試験の合格証を紛失してしまっても、多くの試験機関では再発行や合格証明書の発行に対応しています。手続きの方法や費用は機関ごとに異なるため、必ず受験した試験の公式サイトを確認することが大切です。
また、今後のためにも合格証を受け取ったらすぐにデジタルバックアップを取っておくことをおすすめします。資格は一度取得すれば一生の財産です。証明書類の管理もしっかり行い、必要なときにすぐ活用できる状態にしておきましょう。


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